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亀田木遣りと岩燈籠押合いまつり

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updated 2017-09-10

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わく構造の製作  Flame Making

岩万燈の骨にあたる枠構造の製作です。熟練の大工さんにより作られています。昭和50年の復活当初から携わっている大倉健三氏による作品です。土台となる四角の枠組みはそれぞれに材木の中心部のみを使い、ねじれや曲がりがないように作られています。また、今までの経験から上下にかかる力を押さえ、杉の真棒にかかる力を分散させたりしています。それぞれの角には鉄板が貼られており、押合いの時にかかる力を補強しています。
土台となる四角の枠と、その中心を支える真棒。押合いの時にぶつかり合う背面の部分が最初の構造部分となります。

時代や担ぎ手の人数や規模により大きさを変えて作っています。平成23年に新しく製作された岩万燈は復活当初の大きさに近づけたもので、今までにない迫力をみせています。5年~8年くらい使用します。

①心棒(しんぼう) 文章中では「真棒」と記載しています。杉の丸太でできています。
②根取り桁(ねどりけた)根取り役が乗る部分です。
③押し棒(おしぼう)ここを押し回すことにより岩万燈の回転方向をコントロールします。
④木枠組(もくわくぐみ)岩万燈の基礎となる土台です。
⑤地格子(じごうし)岩万燈の背面部分で、枠の表面に紙を貼り文字を書き入れます。
⑥化粧格子(けしょうごうし)地格子の上から同じサイズの枠を組み込みます。
⑦格子支え(こうしざさえ)背面と心棒を固定します。

左の枠図面は復活の時に文献を調べて作られた図面です。昭和50年の岩万燈はこれをもとに作られています。このサイズはとても大きな岩万燈になるので、復活2年目からは奥行きを短くして軽量化してあります。現在の木枠組は横に4マス、奥行き2マスで作っています。
復活当時のサイズは 高さ18尺(約5m40cm) 横幅12尺(約3m60cm) 厚さ6尺(約1m80cm) 重さ100貫(約375kg)と記録されています。

IMG_1818.JPG真棒部分のアップです。隙間のないように密着させています
IMG_1817.JPG枠の部分です。広角レンズで撮影したため真棒が細く見えますが実際は太いんですよ
IMG_1819.JPG角の鉄板を張った部分です。上下一体化させています。

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縦の竹編み製作  Bamboo knits and it manufactures

岩の部分を形作る重要な過程です。
唐竹を割り、細く加工した竹で縦のラインを作ります。それぞれの長さを調整して、岩の山の部分と前の出っ張りの部分の高さと出具合を決めます。全体の岩の形が大まかに決まる作業なので、製作主任のセンスが活きる過程です。

竹は良くしなり丈夫で曲げ加工が容易にでき、素材としても手に入りやすく軽いことから、時代を問わず使われてきました。5~8年に一回しか行われない作業なので、今までの経験が重要となってきます。

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横の竹編み製作  Bamboo knits and it manufactures

縦に入れた竹に横から編みこんでいきます。全体の岩の雰囲気を作り出す重要な過程です。編みこみ作業は根気と力を必要とする作業です。縦の竹と同じように左右のバランスを考えて作ります。竹の根元と先端を考えクロスさせながら作っていきます。

竹がクロスした部分は結束線という細い針金で縛ります。また、より力のかかる部分である人形を載せる部分と横、前は特に細かく竹を組みます。

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竹編み製作  Bamboo knits and it manufactures

ほぼ完成となった岩万燈の竹組です。まるで竹籠のような作りです。弾力があり強度もある。これが岩万燈作りの大事な要素です。この後、下地となる厚紙を貼ります。

平成23年に作られたこの岩万燈は、担ぎ手みなさんが丹精込めて作った魂の注ぎ込まれた秀作です。

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下地紙貼り  Paper is stuck

竹組後に竹のクロスしている部分に紙を巻きつけ、紙と竹がくっつきやすくしておきます。その後四角い厚紙に糊を塗り表面を覆っていきます。乾いてくるととても丈夫な表面になります。

紙は大海(だいかい)というお茶が入ってくる袋を再利用して使います。

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上貼り  Paper is stuck

下地の紙を乾かすのに2~3日かかります。乾燥後下地の上から和紙を貼る作業となります。上貼りは乾燥1日の後、色付けをおこないます。基本は黒色ですが、最近では押合いの時にわかりやすいように色を変えています。平成21年と22年は黒色と白色でした。

和紙は水に強い加工が施されていて、雨で溶けないようになっています。色付けの塗料も最初は墨汁にニカワでしたが、最近では水性塗料を使っています。

IMG_7419.JPG糊付け作業の様子です。手で糊を和紙に塗りつけます。
IMG_0783.JPG色付け作業です。子ども達も楽しんで手伝ってくれますが、たいてい服を汚してしまいお母さんに叱られます。
IMG_7538.JPGしぶきかけ作業です。水のしぶきを表現しています。水しぶきの他にも模様を入れたり飾りに合わせた装飾をします。
IMG_8790.JPG地格子に書かれた文字
IMG_9215.JPG木枠に貼る幕に文字や絵を入れています
IMG_9218.JPG完成した幕を貼り付けています
IMG_9220.JPG白と黒に塗られて完成した岩万燈 この後人形付けと最終飾りつけです
IMG_2098.JPG外での作業の様子です。現在は建物の中で取り付けてから運んでいます。
IMG_9298.JPG8月25日お天気がよければライトアップして展示します